ペリテックの持つ実績を生かし、従来設備と同等機能かつ低価格なICテスタ開発

NI社PXI-6552を駆使した高速ICテスター

クライアント名・業種:大事電機メーカー 様

導入システム・製品:ICテスタ

ご依頼の背景

新製品のIC試験に対応するため、ICテスタを開発してほしいとのご依頼を大手家電メーカー様よりいただきました。従来の設備は機能自体が高度なため、バージョンアップが不可能とのこと。さらに市販のICテスタよりも低価格であることが条件でした。そこで、当社の持つ「NI PXI-6552、NI TestStandとNI LabVIEWを使用したICテスタの置き換え」の実績を活用し、高速・高性能なICテスタを開発することになりました。

高速ICテスタ

導入前の課題と当社から提供したソリューション

NI社製品の使用で多くの「必要機能」を実装

NI社製品

課題

新製品のIC試験に対応するためには、セットアップ・ホールドタイム試験機能やファンクション試験機能、DCパラメータの試験機能を実現することが不可欠。さらに、いずれも高精度かつ高速であることが求められていました。

ソリューション

PXI-6552の機能を駆使し、必要とされていた多くの機能で高精度・高速を実現。また、DCパラメータの試験機能については、NI-PXI4070とNI-SWICHで実現することに成功しています。

ハードウェア機能のフル活用した高速化

高速化

課題

通常のハードウェアでは、出力・入力デジタル信号の遅延、入力信号判定といった処理をソフトウェアで行わなくてはならず、データ処理に膨大な時間が必要でした。そのため、別アプローチで高速化を実現する必要がありました。

ソリューション

PXI-6552の採用によって、ソフトで読み込み・判定をしていた信号をボード内でハード的に処理することに成功。メモリの信号パターンの繰り返し出力にも対応できたため、汎用ICテスタと同等の高速性能の実装を達成しました。

市販品の1/5という低価格を実現

低価格を実現

課題

今回のご依頼の中には、現在稼働する従来設備の機能は満たしつつ、市販のICテスタの1/5のコストを実現する、という条件がありました。そのため、NI社製品とNI TestStand、LabVIEWを駆使した開発が要求されました。

ソリューション

結果的に、PXI-6552を採用したことによってICテスタとしての必要な機能は満たしつつ、機能は限定されたものの市販のICテスタの約1/5という低価格が実現。さらに、よりコンパクトな設計を行うことにも成功しました。

 

導入効果のまとめ

NI社のテクノロジを最大現活用

高精度かつ高速な装置開発に成功

市販品に比べ1/5のコストを実現

今回当社は、PXI-6552とNI TestStandを駆使し、コンパクトでかつ優れたICテスタの開発に成功しました。特にPXI-6552のハードウエア機能をフル活用できたことが、高精度かつ高速な試験の実現につながったと言えます。また、当初からのミッションであった、市販のICテスタの約1/5という価格も達成しています。

システム概要

  • PXI-2530: マトリックス8×16接続(試験回路切替え)
  • PXI-2530: マトリックス4×32接続(試験回路切替え)
  • PXI-6552: デジタル波形発生100 MHz(出力用:ターゲット設定、データ受信)
  • PXI-6552: デジタル波形発生100 MHz(入力用:コンパレータ)
  • PXI-2566: リレー16個(試験回路切り替え)
  • PXI-52912: ターゲット用電源
  • PXI-6220+SC-2345(+SCC-TC02):アナログ測定、SCC(熱電対測定)
  • PXI-4970: DMM(アナログ入力)
  • PXI-6704: 16ライン電圧/電流出力(アナログ出力)
  • PXI-6533: 32ラインデジタル(I/F BOX制御出力)